$ \newcommand{\exi}{\exists\,} \newcommand{\all}{\forall} \newcommand{\equ}{\!=\!} \newcommand{\nequ}{\!\neq\!} \newcommand{\amp}{\;\&\;} \renewcommand{\Set}[2]{\left\{\;#1\mathrel{}\middle|\mathrel{}#2\;\right\}} \newcommand{\parenth}[1]{\left(\;#1\;\right)} \newcommand{\braces}[1]{\left\{\;#1\;\right\}} \newcommand{\bracket}[1]{\left[\;#1\;\right]} \newcommand{\godel}[1]{\left\ulcorner #1 \right\urcorner} $

サイドエフェクト 全内容(完全ネタバレ)

目の健康の為に、本記事は背景色=黒、文字色=白にしています。
役名 性別 俳優名 補足
マーティン   中盤で殺される
エミリー   女主人公。最後は負け=精神病院収監。
途中でオッパイとマン毛見れる
バンクス ジュード・ロウ 男主人公。最後に勝つ。
シーバード キャサリン・ゼタ・ジョーンズ 女脇役。エミリーとの共犯。最後に逮捕

本編

本編のストーリー進行に沿って、全内容を纏めます。
また、角括弧[]内の文章は物語の核心部について伏線を解説しています。


インサイダー取引で服役していたマーティンが出所する。
夫マーティンが服役していたという事で妻エミリーは精神的に病んでいた。
夫マーティンの出所直後にエミリーとセックスをする。この時のエミリーの顔は冷めた顔だった。 [これが後々への伏線。この時点で夫を殺す計画を始めていたのだろう。]

エミリーがある日帰宅途上、駐車場で壁に車ごと激突する。シートベルトは着用。 目撃者である老人の通報で病院に搬送される。 [後々、エミリーがマーティンを殺した際に、エミリーのおかしさをこの老人に証言させる為に、事故を作った。]
当直で診察に当たった精神科医バンクスは、事故のブレーキ痕が無い事からエミリーに精神の病がある事を疑い、 エミリーはバンクスを主治医にお願いする。
[こんな形でバンクスと出会う事を計画していたのか?不自然だ]

職場でもエミリーの様子のおかしさが見られる。[これは演技の一部。周囲にメンヘラだと印象づける。]

エミリーがバンクスの診察を受ける。以前のメンヘラの時に精神科医シーベルトに受診していたと打ち明ける。

バンクスがシーベルトに面会し、エミリーの過去の病歴を聞き出す。 (シーベルトは過去にエミリーにウェルブトリン・ブロザック・フェクサーを処方したとの事。 バンクスはエミリーにゾロフトを処方したとの事)
この場で、シーベルトがバンクスに最新の薬アブリクサを紹介。 [既にここから、シーベルト&エミリーの共謀作戦が始まっている。]

マーティンが誘われたパーティーにエミリーも参加。 ここでもエミリーがメンヘラ症状発症で周囲が引く。 [マーティンだけで無く、その知り合いにまで、エミリーのメンヘラっぷりを植え付ける作戦]

電車のホームの場面。フラフラと歩いて、警察に助けられる。

バンクスが妻と会話(β遮断薬投与)。 メンヘラ状態のエミリーが割り込んできて、診察へ。
エミリーの要望に応じ、アブリクサが処方される。 同僚のジュリアも服用していて効くらしいから、とのこと。[アブリクサ要求は作戦行動]

バンクスが偉いさんと食事。製薬関係で大金が動いてる話をしている。

エミリーとマーティンが激しいセックス。オープニングのセックスとの対比効果。 マーティンはアブリクサのおかげだとして喜ぶ。
が、同時にエミリーのハイテンションの様子も現れる。 [後々の殺人をアブリクサによるものだと周囲に思わせる伏線]

エミリー・マーティン夫妻がバンクスへ受診。 エミリーの薬を買えるようマーティンが要望するが、エミリーが拒否。 [アブリクサ服用→マーティン殺害が計画だから、アブリクサは譲れない]
結局、アブリクサは変えず、夢遊病を抑える薬も処方される。

エミリー、会社に出社せずクビの危機。[会社にエミリーのおかしさを印象づける]

マーティン、帰宅直後にエミリーに刺し殺される。

警察がエミリーに事情聴取。エミリーは「自分が寝ていたが目が覚めた時にはマーティンは死んでいた」と証言。

バンクスが警察に事情聴取される。警察がエミリーの不可解な行動をバンクスに伝える。 そこから、バンクスは「エミリーは薬の副作用で夢遊病だったのじゃ無いか」との推測を述べる。
「エミリーは犯人か」「エミリーは薬物治療の被害者か」どっちの出方を取るかを警察がバンクスに突きつける。

バンクス、シーバードやマーティンの母親の弁護士に面会して心神喪失無罪の方向の話を聞く。

エミリー、マーティンの母親と面会し手記を手渡す。 マーティンの母親がその手記をテレビで朗読。
これにて「薬の副作用のせいで殺人をしてしまった」と世間に広がってしまう。[これもエミリーの作戦。]
そのテレビで、担当医(バンクス)の責任にも触れられる。

調査委員会がバンクスの元を尋ね、資料押収&尋問を行う。

バンクス夫妻の夫婦関係にひびが入りかけている様子。

エミリーの殺人事件の裁判。駐車場にいた老人や駅にいた警察がエミリーの様子を証言。
弁護士・検察・裁判官で心神喪失の方向で調整。

バンクス・弁護士がエミリーにそれを報告。暫く精神病院に入院させる。
バンクスがエミリーに「本件は状況と薬のせいだ」と慰めるも、 エミリーは「だったらアブリクサを処方したバンクスの責任だ」と反論。
[バンクス潰しの布石を打っている]

前記の偉いさんとの食事のメンバーがバンクスを訪れる。本件でアブリクサの信用が暴落したとかキレられる。
そこで、バンクスが研究医の頃に受け持ったアリソン・フィンからのやっかいな手紙が来た事を打ち明けられる。

バンクス家。バンクスは、アリソン・フィンとは浮気はしてないと妻に弁解。

バンクス家。バンクスがアブリクサを調べた所、 シーバードが「アブリクサ多量摂取に伴う睡眠時異常行動」なる論文を書いていた事が判明。 バンクス「何でこんな薬を俺に勧めたんだ?」。

シーバード家。
シーバード「何度もエミリーの症状が現れていたのに、処方を続けたのはバンクス、お前だ」
バンクス「何故エミリーの睡眠時歩行が1度じゃ無い事を知っている?」
シーバード「ニュースで見た」
[シーバードがエミリーとの計画=詐病をうっかりポロリしそうになったけど、誤魔化した]

バンクス、駐車場にいた老人から、エミリーはシートベルトを着用していた事を聞く。 バンクスに疑念が沸き、独自調査を始める。
エミリーが勤めていた会社にはジュリアなる同僚はいない事が判明。

バンクスがエミリーを訪問し、ジュリアの事を聞く。エミリー「ジュリアはバーで一緒だった人」

バンクス、取引先の担当者(デラトレックス社)に新薬の試験を降りさせられる。[エミリーらの計画通り]
担当者「アブリクサの事件で我が社は儲けた」

バンクス家。エミリーの計画に感づく。
「株価の暴落は予測されていた。マーティン死亡後のサドラー・ベネルクス社の株価が下がっているが、 アジライル社の株価は上がってる」

バンクスがエミリーを訪問。
だまし討ち(アミタールテスト)をする為に塩水を注入。 これを薬と称し「これが効くと落ち着く。判事に見せる。効いたら私の質問に答えろ」と言い聞かす。
騙されたエミリーは気を失う演技をする。
一部始終を撮影していたバンクスはこれを検察に報告するも、評決はもう覆らないとして突っぱねられる。

バンクス、エミリーの施術にベルト着用を指示。
後日、シーバードを訪問。シーバードはこれを知っていた。彼女(エミリー)に呼ばれたからだ。 [バンクスはまだシーバードの本性には気づいていない]

シーバード、バンクスがエミリーと診察室以外で会っていた写真をバンクス宅に送りつける。

バンクスの妻が怒って家出。

シーバードとバンクスが喫茶店でお茶。シーバードがバンクスをハメようとしている本性を現す。
バンクス、全てを悟る。つまり、エミリーとシーバードがぐるになってバンクスをはめた。
バンクス「金は今のうちに使っておけ、取り替えされる前に」[ベネルクス社の株価暴落でシーバードがボロ儲けしている]
シーバード「何の話だ」
バンクス「エミリーに聞け。俺は全部聞いたぞ。お前には会いたくないそうだ」 [エミリーとシーバードの信頼関係に疑念を沸かせるバンクスのはったり]
シーバード「早くエミリーを(精神病院から)出させろ」

バンクス、エミリーの病院に行き、「落ち着きが無いようだから、電話も面会もさせるな」と指示。バンクスの反撃。
エミリーに脅しを掛けつつ、バンクスへの協力とシーバード逮捕に協力させる。
つまりこうだ。
鬱病患者に電流治療の様子をエミリーに見させる。 バンクス、「正常な人間が受けるとどうなるか分からない」と言い添えてビビらす。
バンクス、シーバードの留守電「エミリーの資料が届いたかしら?」をエミリーに聞かせる。 これでエミリーには「シーバードが私を裏切ったかも知れない」との疑念が沸く。
エミリー、バンクスに計画を見抜かれたと感じ「診察担当から外れろ」と要求。
バンクス「お前はシーバードから取り分を多く貰いすぎている」 「ショック療法はシーバードのアイデアだ。記憶を潰した方がバンクス・シーバードには都合が良いからな」 ……”シーバードとバンクスが組んでエミリーをはめようとしている"とエミリーに思い込ませる。
バンクス、シーバードを精神病院に呼び寄せる。
バンクス「エミリーが裁判長に会いたがっている。シーバードの事を話すかも知れないし、 証券取引委員会の調査依頼かも知れない」 ……シーバードに対し"協力しないと潰すぞ"というほのめかし
シーバード「エミリーを退院させるなら協力する」
シーバードとバンクスが握手。
離れた所からこの様子をエミリーが見ていた。エミリーにはバンクスとシーバードがグルになっているように見える。

エミリー、バンクスに投薬を増やされそうになり、観念して白状する。
経緯はこうだ。
夫マーティンが逮捕されて鬱になった。
その後シーバードに診察を受ける。
そこでエミリーがシーバードを口説いて計画に乗らせた。
エミリーは詐病を学んだ。
シーバードにはマーティンから教わった金融取引を伝授した。
シーバード名義で株を買った。
マーティンへの殺意は前からあった。
エミリーに処方箋を出す人であれば利用する精神科医はバンクスでなくてもよかった。
アブリクサは服用したが、それ以外の薬は飲まなかった。

バンクス「シーバードはエミリーが裏切ると思っている」…揺さぶりを掛ける。
エミリー、退院できるようにバンクスに協力を持ちかける。シーバードをはめる為だ。

裁判で、エミリーが一時的に退院できる。

エミリー、シーバード宅を訪問。
シーバードはエミリーが裏切っているとも知らず口を滑らした所を全部録音され、逮捕される。

エミリー、バンクス宅を訪問。
バンクス、エミリーに廃人化させる薬を処方。エミリー激怒。
バンクス「落ち着きが無い。法律に従って君を病院に戻す」
エミリー、確保される。

バンクス、元の家庭を取り戻す。
エミリー、精神病院で廃人になる。