$ \newcommand{\exi}{\exists} \newcommand{\all}{\forall} \newcommand{\equ}{\!=\!} \newcommand{\amp}{\;\&\;} $

ピンときた言葉

「不愉快なことには理由がある」橘玲 182ページ

日本語の複雑な尊敬語や謙譲語は、お互いの身分を常に気にしなければならなかった時代の産物です。それが身分の違いの無い現代まで残ってしまったため、命令形は全人格を否定する"上から目線"になってしまいました。日本語は、フラットな人間関係に向いていないのです。


「大世界史 現代を生き抜く最強の教科書」池上彰佐藤優 97ページ

文明国において、テロによって現状を打破する試みを褒め称えることは、通常、考えられません。しかし、韓国は「恨」の文化といわれるように、教科書にも怒りに突き動かされてつくられている。この教科書でいくら大学入試の勉強をしても、国際的には殆ど通用しないでしょう。


言ってはいけない 残酷すぎる真実橘玲、28ページ

マスメディアが親の責任を問うのは、子どもの人権に配慮しているからではない。不吉なことが起こると、人々は無意識のうちに因果関係を探し、その原因を排除しようとする。異常な犯罪がなんの理由もなく行われる、という不安に人は耐えられないから、子ども(未成年者)が免責されていれば親が生贄になるのだ。


言ってはいけない 残酷すぎる真実橘玲、48ページ

私たちは、運動能力や音楽的才能に人種間の違いがあることをごく普通に受け入れている。

それに対して知能の格差は差別に直結し、政治的な問題となって激しい論争を生む。なぜなら私たちが暮らす「知識社会」が、人の様々な能力の中で知的能力(言語運用能力と論理数学的能力)に特権的な価値を与えているからだ。


言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲、78ページ

ハヌマンラング-ル(オナガザル科)では、メスの子連れ集団を乗っ取ったオスが真っ先にするのは、月齢6~7ヶ月以下の子ザルを全て殺すことだ。授乳中のメスは排卵せず、次の子どもを妊娠出来ないからで、授乳を終えるのを待つより赤ん坊を殺して自分の子を産ませた方が"合理的"なのだ(そのため、生殖を妨げない8ヶ月齡以上の若いサルには何の興味も示さない)。

赤ん坊殺しの背後には、それによって繁殖度を高めようとする進化のプログラムが隠されているのだ。


言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲、86ページ

女性がレイプされると、利害関係を持つ男性(とりわけ夫)の怒りは、レイプ犯はもちろんの事ながら、被害者である女性にも向けられる。実はレイプを装っているだけで、合意の上でのセックスではないかと疑うのだ。その結果、夫からの資源の提供を打ち切られると、レイプ被害者は生きていけなくなってしまう。そのように考えれば、レイプによって激しく傷ついた姿を見せることで夫の嫉妬や疑いを交わすように進化したとしても不思議ではない。

そしてこの仮説は、被害者に対する暴力の程度と心理的な苦痛に負の相関があることで補強される。暴力的に関係を迫られた証拠が体に残っている方が、レイプされた女性の精神的苦痛が少ないことが分かっているが、これは一方的なレイプだった(合意の上でのセックスではない)事を夫に信じてもらいやすくなるからだろう。


言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲、87ページ

なぜ嫉妬に駆られた男は妻や恋人を犯すのか?

彼が"進化論的に合理的"であるとすれば、その目的は自分の精子を子宮に注入することだ。そうすれば、ライバルの精子に打ち勝つ可能性が多少はあるのだから…。


言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲、92ページ

イギリスの経済学者ニック・ポータヴィーは、様々な「幸福」を金銭に換算している。それによると、家族と死別した時の悲しみを埋め合わせる賠償額は、配偶者が5000万円、子どもが2000万円に対し、兄弟はわずか16万円で友人(130万円)よりも少ない。


言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲、115ページ

イギリスでは、(中略)2003年に「社会防衛のための拘禁刑(IPP)」プログラムが発足した。これは、以前なら終身刑にならない被告を再犯の危険度によって無期懲役にする制度で、2010年までに5828人がIPP終身刑を宣告され、そのうち2500人は本来の犯罪の刑期を勤め終えているものの釈放されたのは94人と4%に過ぎない。

さらにイギリスでは200年に、精神科医たちの意義を無視して「危険で重篤な人格障害(DSPD)」に対する法律が制定され、その法の下で危険だと考えられる人物を、たとえ何ら犯罪を犯していなかったとしても、警官が逮捕し、検査と治療のためと称して施設に送ることが出来るようになってもいる。


言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲、148ページ

私たちは、容姿で給与や昇進を決めるのは企業や経営者による差別だと考える。これは間違いではないが、企業がこうした差別をする理由は、営業職や接客業において、美形の従業員の方が明らかに収益性が高いからだ。市場原理によって、彼らは正当な報酬を得ているだけなのだ。

なぜこのようなことが起きるかというと、それはもちろん、消費者が美形の相手から商品を買ったり、サービスを受けることを好むからだ。

私たちは「美形格差」を批判するが、その差別を生み出しているのも私たちなのだ。


言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲、204ページ
科学的には意味がないものの、誰もがその存在を疑わない仮想感覚をスピリチュアルセンスと名付けよう。

高貴な血への崇拝と穢れた血の忌避は、人類に普遍的なスピリチュアルセンスだ。しかし20世紀半ば以降は、人種差別やホロコーストの悲劇を経て、「穢れた血が子どもに引き継がれる」という考え方はタブーとされた。だったら高貴な血の神話も一緒に捨て去らなければならないが、そうすると王制(天皇制)の根拠がなくなってしまうので、こちらの方は残すことにした。こうして、「高貴な血は子々孫々まで引き継がれるが、穢れた血は遺伝しない」という何ともご都合主義的なイデオロギーが「政治的に正しい」とされることになったのだ。


言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲、228ページ

ハリスの集団化社会論は発達心理学に大きな衝撃を与えたが、"主流派"の中には未だに子育ての重要さを説く人たちも多い。

それは全ての親が、(自分の努力は報われるという)「子育て神話」を求めているからでもある。