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那須川天心vsフロイド・メイウェザーのスペシャルエキシビジョンマッチについての感想

2018年12月31日、那須川天心 vs フロイド・メイウェザーのスペシャルエキシビジョンマッチ(3分3ラウンドのボクシングルール)が行われたのを見た。

取りあえずメディアに出ていた情報で気になったモノを纏めるとこんな感じだ:
  • 試合は、ボクシングルールのスペシャルエキシビション(3分3ラウンド)。
  • メイウェザーが1ラウンド2分19秒でTKO勝ち。
  • 契約体重は147ポンド(約66.7㎏)。(那須川は普段は60㎏以下で戦っている)
  • レフェリーはメイウェザー陣営がアメリカから連れてきた。
  • 関係者によると、那須川が蹴った場合、キック一発につき違約金500万$(約5億5000万円)。
  • メイウェザーは来日前に、完売していたリングサイドのチケット100席を要求し、来日直前に都内の高級ホテルを指定した。
  • 試合前、メイウェザーがインスタグラムの画像にファイトマネーが「9分で900万$(約9億9000万円)」であることをほのめかすような文章を添えた。

参考:

メディアでこのマッチングが表明されてからこの試合だけは気になっていた。 この試合を見るためにRizinの、余興みたいなどうでもいい無名選手の試合を数試合(2時間ほど)見せられて、いよいよ次こそ那須川vsメイウェザーの試合となっても、VTRだの登場シーンだの国歌斉唱だのでPM11時20分ぐらいまで待たされた。

当日の他のマッチメイキングは、那須川vsメイウェザー以外は全く誰か分からないし興味も無い選手ばかりで、学生スポーツレベルの女子選手の試合も複数組まれてた。 こう言う所から、「あぁ~メイウェザーのギャラが高騰しすぎて他の有名選手を呼べなくなったんだな」とは感じさせられた。私以外にも、このメインマッチのためにどうでもいいクソみたいな他の試合を見せられてると感じてた人は多いんじゃないんですかね。Rizinの興業の問題か。

とにかくそれで、いざ那須川vsメイウェザーの両選手が入場しての第一印象が、「メイウェザー、腹の脂肪を全然落としてないじゃないかよ。この試合を舐めてんじゃねぇのかよ!」ってものだった。 明らかにメイウェザーが腹・胴回りを絞ってないのが目に見えて分かる物だったのと、それに対して那須川の体が一回りぐらい小さいのが見て取れた。 それと、メイウェザーの顔が真剣な表情じゃなく、かなりリラックスした表情に見て取れた。対する那須川の表情は緊張に満ちていた感じだった。 もうこの時点で私の中では、「那須川、メイウェザーを倒して波乱を起こしてくれ」となった。

だが実際試合が始まると、そうはならなかった。試合開始直後からメイウェザーは余裕の、挑発じみた顔。対する那須川はちょんちょんとパンチを当てていく感じだった。那須川が左ストレートをメイウェザーの顔面にかすめた直後辺りから、メイウェザーがキレた感じで攻勢に出て、いきなりダウンを取る。那須川の第1ダウン目は、視聴者には「え?どこにパンチ当たったの?」ってなぐらいにダウンする理由が分からなかったし、スリップだと思ったけど、レフェリーはダウンを取る。直後に再度メイウェザーがダウンを取る。この時は那須川のおでこ辺りにもろにパンチが当たってた。この辺りで那須川の表情が「もぅ勝てねぇ」のように見えた。更に、メイウェザーが攻勢を掛けて那須川のガード越しにフックを当てて、那須川が押し飛ばされるようになって千鳥足になって転んだが、レフェリーはこれをダウンと見た。見た感じダウンじゃなかったのにこれをダウンと取られて「レフェリーに不利な裁定されたな」と私は思ったね。後々、このレフェリーがメイウェザーサイドが呼んだ奴だって知って合点がいった。

結局、映像としては階級差がありすぎてメイウェザーの余裕勝ち、ボロ勝ちで、金銭面ではRizinの金が殆どメイウェザーに取られて、他のマッチングがゴミみたいになっただけの失敗興業だった。 アリvs猪木の世紀の戦いでもルール設定などで大もめになったことは有名で、有名外国人選手相手ならリング外でも好き勝手やられるのは分かることなのに、今回のRizinは那須川vsメイウェザーありきでやったから(?)完全にメイウェザーサイドに好き勝手やられただけだった。